よもぎブログ

東京都の会社員、性別は女。 会社での立場はいわゆる中堅社員。ブログを通じて日本国民の幸福感を底上げしていきたい。とまでは思っていない。

「プラダを着た悪魔」感想(ネタバレあり)

なんかモヤモヤするラストだった・・・。

「え、そこで辞めちゃうの?」と思った。もともとずっと働く気はなかったのだろうし、「このままここで働いていたら編集長のような人生になる、それはイヤだ」と思うのも無理はないけど・・・。

もうちょっと前向きな選択をしてほしかった、と思ってしまう。というのも、主人公の恋人が全然魅力的じゃなかった。どんどん綺麗になって、仕事もできるようになっていく主人公に対して、「以前の君はそんなじゃなかった」みたいなこと言う男、別れたほうがよくない? (まあ、そんなに好きならご自由に、だけど・・・。)パリで編集長のことを「彼女がもし男だったら、仕事ができるという評価だけだったはず」とかばっているときはすごいキラキラしてたのに、恋人の前では「あなたの言う通りだったわ、ごめんなさい」と、自分を抑える主人公にがっかり。

安野モヨコ働きマン」を読んだときも思ったけど、なんで女の人生は「仕事」か「恋」の二択を迫られてしまうのだろう。まあそれは映画とかマンガとかドラマとかを盛り上げるための演出で、実際には両方手に入れてる女性ばかりだと・・・思いたいな。

行政改革

10月17日放送、読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」を見て。

河野行政改革相がいろいろいいことを言っていた。「ハンコ廃止は目的ではなく手段」「本当に人間がやる必要のある仕事を人間がやれるように、無駄を省いていく」等。

煩雑な手続きをワンストップでできるようになれば、弁護士、税理士、行政書士司法書士あたりの仕事は減るんだろうな、と思った。代わりに、電子手続きの手ほどきをしたり、インターネットリテラシーを強化するような仕事が増えるのだろう。(デジタルネイティブ世代だからこそなのか、活字で育った世代からするとびっくりするような質の低い情報源を鵜呑みにしてたりする。)

冒頭からずっと気になったのが、「辛坊治郎、ゲストの話ぶった切りすぎじゃない?」問題。自分から聞いておいて、相手が全部話しおわらないうちに話しはじめるのが見ていて不快だった。生放送だし時間が気になるのもわかるけど、そこはスタッフにまかせたほうが良いのでは・・・。ほかのキャスターに言わせるとかさ。

6つの係数―減債基金係数について

来週はいよいよFP試験ですね!

私の苦手な「6つの係数」。表をみればなんとなく「これを使えば良さそう」と分かりますが、字面だけだとごちゃごちゃになりませんか? 特に間違いやすいと個人的に思うのが、「減債基金係数」。「債務を減らす」と書くから、ローン返済の計算に使いそうと思いきや、毎年積み立てる金額を求めるのに使います。(ローン返済の毎年の返済額を求めるのは「資本回収係数」。)

「減債基金」というのは国債社債などを発行する側が、例えば10年後に100万円返すときに備えて、毎年積み立てる金額なのですね。マンションの頭金とかこどもの入学金とかはこれから支払うお金なので「債」という字が結び付きにくいのですが、もともとの意味を考えると分かりやすいかな・・・。

ポイ活はダイエットに似ている

雑誌やテレビで「ポイ活」特集なるものを目にするたび、冷ややかな気持ちで見ながら、「なにかに似ているな・・・」と思っていた。
今日、お給料を引き出すためにATMを操作していて、「あ、ダイエットだ」と気付いた。
本当にやせたければ、バランスの良い食事と規則正しい生活、そして適度な運動、これに勝る方法などない。そんなことはみんなわかっている。でも好きなものを好きなだけ食べたいし、生活は不規則になりがち、運動なんてしたくない、でもやせたい。そんなわがままな気持ちがみんなの心の中にある限り、ダイエット特集は組まれ続ける。そう、組まれ続ける。なぜなら、ダイエット特集を見てもやせないから・・・。
ポイ活にしても、本当に貯金を増やしたいなら、収入を増やすか支出を減らすか、方法は2つしかない。でも収入は増えないし、好きなだけお金を遣いたい。そんなわがままな気持ちに寄り添うポイ活特集。
両者ともに、「趣味」だと思うことにしている。

知ろうとすること

不安になるのは、わからないから。怖いと感じるのは、わからないから。知ることができれば、不安になることなどないと、怖がることなどないと、わかる。

テレビは、不安を解消してくれるツールではない。テレビの目的は視聴率を稼ぐことであり、不安を解消してしまったら、その人はもうそのテーマへの興味をなくしてしまう。不安を煽った方が、視聴率を稼ぐことができると、考える作り手がいてもおかしくない。

SNSも、動画サイトも、新聞も雑誌も、高名な研究者も、学校も政府も、あなたの不安を解消してはくれない。あなたの不安を解消しようとする人が現れたなら、あなたの不安に付け込もうとしている人と思ったほうがいい。

あなたの不安を解消できるのは、あなただけだ。あなたはなにが不安なのか? 何故、それが怖いのか?

与えられるものによってあなたの不安が解消されることはない。あなたが自分から知ろうとすること、自分から獲得すること、それだけがあなたを不安から解放してくれる。

昇格はゴールではなくスタートである(当たり前だけど)

先日のブログにも書いたが、私の会社にはアルバイトから正社員に昇格する制度がある。
yomogi135.hatenablog.com

今年度も、4月から正社員として働いている人たちが数名いる。その人たちの「所信表明」を読む機会があって、なんだかモヤッとした気持ちになった。

「自分はまだまだ半人前ですが、周りの人のおかげで正社員になれました、ありがとうございます。」みたいなことを書いてる人が半数近くいたのだ。謙虚と感謝、一見良いコメントに見える。が、なんかモヤモヤする。

家に帰ってから、「そうだ、ヒーローインタビューになっちゃってるんだ」と気付いた。野球のホームラン打者や、オリンピックの金メダリストに、「いまの気持ちを」とインタビューして、「支えてくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいです」とか答える、あれ。でもさ、所信表明はヒーローインタビューではないよ。「昇格おめでとう」と言われるのは、「入学おめでとう」みたいなもので、昇格はゴールではなくスタート。これからどうがんばるか言う場所なのに、これまでを振り返って周りに感謝とかしちゃってるから、モヤモヤしたのだ。

だいたい、昇格試験で不合格となってしまうアルバイトも一定数いるのに、その人たちが読んだらどう感じるだろうか。私だったら、「実力もないのに周りの人のおかげで正社員になったということ? 私が不合格だったのも周りの人のせいということ?」って、めちゃくちゃ腹立つと思うけど。

まあ、正社員になれたのがよっぽどうれしくて、浮かれる気持ちを抑えるために、謙虚と感謝になっちゃったのかな・・・。と大目に見てあげつつ、先輩社員として意地の悪いことを言わせてもらうと、正社員になってからもそれなりに大変だとは思うけど、昇格がゴールだと思ってしまってる人は伸びないんだろうな・・・。なんてね!

不要不急の業務

先日、会社の先輩に対して生意気な口をきいてしまった。

我が社では社長の前で先月の業績を報告する会議が毎月開かれていて、うちの部署は毎月その会議の前後は資料の準備やら会場の準備やらで大忙しになる。4月と5月は新型コロナウイルス対策で会議が開かれなかったため、とても楽だった。まさに「不要不急」の会議であり、「やらなくてもいいならずっとやらなくていいじゃん」と思っていた。

だが、6月は会議を開くことになった。しかも座席の配置を変えたり会議室を消毒したりと、いつもよりもやることが多かった。そして会議が終わった一週間後。「会議の資料に間違いがあったから訂正させてほしい」と申し出があり、先輩から「資料を訂正し、社長を含む参加者全員に訂正後の資料と訂正内容を連携するように」と指示を受けた。訂正内容は表現の違い(例えると、「アメリカ」ではなく「アメリカ合衆国」でした、ぐらいの)であり、終わった会議の資料であり、会議の際には誰も気付かなかった間違いである。思わず、「働き方改革が進まないわけですねー」とぼやいてしまった。

先輩は、努めて穏やかに、「いやまあ、それをやるのがうちの部署の仕事だからね・・・」と言い、私も「いや、うちの部署の批判とかではないですよ・・・?」とフォローしつつ、60分を費やしてその業務を片付けた。

仕事なんて、丁寧にやろうと思えば無限に丁寧にやることができる。「この機会に無駄の削減を」と上司たちは言うけど、結局、下っ端の社員が「無駄だからやりません」と言うことはできない。今までやってきたことは無駄でした、と表明することは、今まで無駄なことをしてたの?という批判にもつながりかねないし。

会社って難しいな!