情報化社会に取り残される情報弱者
正月に両親と会った。
両親の住居は車がないと不便なところにあり、70を超えた母は運転ができないため、父の運転する車かバスを利用しないと、電車に乗ったりスーパーで買い物したりすることもできない。
最近母は、もっぱら父の運転でしか外出ができないという。新型コロナウィルスの感染が怖くてバスに乗ることができないのだそうだ。
これまで私は、新型コロナウィルスを恐れる人と出会う度に、「勝手に怖がってろ、家から出るな」という気持ちでいた。しかし、母のようないわゆる情報弱者がテレビや新聞の言うことを鵜呑みにしてしまうのは当然であり、社会的課題がそこにあるように思えた。
テレビや新聞には、スポンサーご都合主義ではなく、正確な情報を国民に伝えるという第一使命を忘れずにいてほしい。しかしそれができていないときに、誰がどういった行動を起こすべきなのか? ツイッターもビラまきも街宣活動も、私の母のような人たちには一切届かないのだ。